「.csv」という拡張子のファイルを、Excelやメモ帳で見かけたことはありませんか?
CSVは、表形式のデータをテキストで保存できる軽量なファイル形式で、システム間のデータ受け渡しにもよく使われています。
でも、「Excelと何が違うの?」「開いたら文字がズレて見える…」なんて戸惑った経験がある方も多いのでは?
この記事では、CSVの仕組みや用途、向いている場面、注意点を、初心者にもやさしくわかりやすく解説します!
🔸 CSV形式(.csv)とは?
読み方と正式名称
CSV(シーエスブイ)は「Comma Separated Values(カンマ区切り値)」の略です。
1行ごとにデータがあり、項目は「カンマ( , )」で区切られています。
例:名前,年齢,住所
いつ・誰が開発したの?
CSVは明確な開発者はいませんが、コンピュータ初期の時代からデータベースや表形式のデータ交換で使用されてきた長い歴史のある形式です。
簡単な仕組み(保存構造・特徴)
CSVは、文字だけで構成されたテキストファイルです。
表形式のデータ(行・列)を、改行とカンマで表現しています。
🔸 CSVのメリットとデメリット
メリット
- 軽くて扱いやすい
→ 書式情報がないため、ファイルサイズが小さい - ほとんどのアプリで開ける
→ Excel、Googleスプレッドシート、テキストエディタなどに対応 - システム連携に強い
→ データベースやWebサービスとの連携に最適 - シンプルで読みやすい(慣れれば)
→ 構造が単純なので、テキストエディタでも内容を確認しやすい
デメリット
- 書式や装飾が保存できない
→ フォントや色、セルの罫線などは失われる - カンマや改行が入ると崩れることも
→ データ内容に注意が必要(例:住所にカンマが含まれると列がズレる) - 文字コードの違いで文字化けする場合あり
→ UTF-8、Shift-JISなどの対応に注意
🔸 CSV形式はこんなときに使おう!【おすすめ用途】
✔ 顧客リスト・商品リストなどのデータ保存に
✔ 他システムとのデータ連携(インポート/エクスポート)に
✔ 簡単な表データの共有やバックアップに
✔ Excelで管理したいけど装飾は不要なときに
🔸 CSVとExcel形式の違いは?【比較でわかる特徴】
比較項目 | CSV(.csv) | XLSX(.xlsx) |
---|---|---|
編集性 | 高い(エディタ・Excel両方対応) | 非常に高い(書式・関数に対応) |
書式情報 | 含まれない | あり(色、フォント、罫線など) |
ファイルサイズ | 軽い | 内容によっては重くなる |
対応環境 | 非常に高い | Excelが必要(または互換ソフト) |
データの加工 | プログラム・システムで扱いやすい | 人が見て管理しやすい |
🔸 知っておきたいCSVの注意点・豆知識
📌 注意①:カンマが含まれるデータは「”」で囲む必要あり
→ 例: "東京都,港区"
は "東京都","港区"
に分けないとズレます
📌 注意②:Excelで開くと自動変換されることがある
→ 先頭の「0」が消えたり、日付形式に変換されたりする点に注意!
📌 注意③:日本語の文字化けを防ぐには「文字コード」に注意
CSVはテキストファイルなので、保存時の文字コードによって日本語が文字化けすることがあります。
よく使われる文字コードと特徴
文字コード | 特徴・用途例 |
---|---|
Shift_JIS | 日本のWindows環境で広く使われる。Excelと相性◎ |
UTF-8(BOM付き) | グローバル対応。Excelで文字化けしにくい安全な選択肢 |
UTF-8 | 多言語環境やプログラミング向け。ただしExcelでは文字化けすることも |
保存時に文字コードを設定する方法
✅ Excel(Windows)から保存する場合
- [ファイル] → [名前を付けて保存]
- ファイルの種類を 「CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)」 に設定
→ Excelが「UTF-8(BOM付き)」で保存してくれます
✅ メモ帳から保存する場合
- 「名前を付けて保存」時に、画面下部の「文字コード」を指定
- 「Shift_JIS」または「UTF-8」を選び、
.csv
拡張子で保存
✅ Googleスプレッドシート/LibreOffice などの場合
- エクスポート画面で「文字エンコーディング(文字コード)」を「UTF-8」や「Shift_JIS」に設定できます
結論:どっちを選ぶべき?
使用環境 | 推奨文字コード |
---|---|
日本国内のExcelで共有する場合 | Shift_JIS または UTF-8(BOM付き) |
Webシステムや他言語対応が必要な場合 | UTF-8(BOM付き) |
🔸 まとめ|CSVはこんな人・用途におすすめ!
CSVは、「装飾はいらないけど、データだけをしっかり管理したい」という方にぴったりの形式です。
プログラムやシステムと連携する業務でも大活躍!
📝 見た目より“中身の正確さ”を重視したいデータ処理に最適なファイルです。
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