Wordを使っていると、文章の下に赤や青、時には緑の波線が表示されることがありますよね。
「これって何?間違い?」
「どうすれば消えるの?」
と、気になったことはありませんか?
この記事では、Wordの波線の色ごとの意味と、それを消したり非表示にする方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。
印刷時に出てくるのか、見た目だけの問題なのかなど、よくある疑問もまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
Wordの波線の意味とは?
Wordで表示される波線は、自動で文書の内容をチェックする機能によって付けられるものです。
色によって意味が異なり、エラーではなく「注意喚起」や「アドバイス」として使われています。
ここでは、よく見かける3色の波線について、それぞれの意味を紹介します。
🔴 赤い波線:スペルミス・誤変換の可能性
赤い波線は、スペルミスや変換ミスを指摘するマークです。
英単語の綴りミスや、Wordが誤りと判断した日本語に自動で表示されます。
- 例:
Helo
→ 正しくはHello
「明日わ行きます」→ 「明日は行きます」
🔧 対処方法:波線の上で右クリックすると、修正候補が表示されます。
🔵 青い波線:文法や表現の違和感
青い波線は、文法ミスや語順の不自然さを示すマークです。
主語と述語の不一致や、助詞の使い方がおかしいときに表示されます。
- 例:
「彼の食べたケーキは甘いです」→ 文として成立するが不自然
「これを出来るように頑張ります」→「できるように」が適切
🔧 対処方法:提案を確認し、必要に応じて修正 or 無視を選びます。
🟢 緑の波線:表現の改善やスタイル提案(※古いバージョンで使用)
緑の波線は、古いバージョンのWordで文体の統一性や表現の改善提案として使われていました。
最近のWordでは、青い波線に統合されているため、緑はほとんど見かけなくなっています。
🔍 波線は印刷されることはなく、画面上での校正ガイドとして役立つ便利な機能です。
次のセクションでは、これらの波線を非表示にする設定方法をご紹介します。
波線を消したい!表示をオフにする方法
Wordで波線が表示されるのは便利ですが、目障りに感じたり、誤判定で邪魔になることもありますよね。
ここでは、波線を「一部分だけ消す方法」と「文書全体から非表示にする方法」の2通りをご紹介します。
方法①:特定の波線だけ手動で消す(右クリックで対応)
「この単語だけ波線を消したい」
「明らかに間違っていないのに表示されてしまう」
そんなときは、波線が付いた単語や文章の上で右クリックしてみてください。
📘 表示される主な選択肢
- 「このスペルを無視」
→ 該当の単語だけ波線が消えます(その1回限り) - 「すべて無視」
→ 文書内にある同じ単語すべてで波線が非表示に
📝 補足:これは“この文書内だけ”の設定です。
他のWordファイルには影響しませんし、あとから修正内容を元に戻すボタンはありません。
再度波線を表示したい場合は、文章校正機能(スペルチェック)を再実行する必要があります。(100%ではない)
方法②:波線の表示そのものをオフにする(文書全体)
「そもそも波線は出さないでほしい」という場合は、Wordの設定で波線の表示を完全にオフにすることもできます。
💡 操作手順(Word 2016以降)
- 画面左上の「ファイル」→「オプション」を開く
- 左メニューから「文章校正」をクリック
- 「Wordのスペルチェックと文法の設定」セクションで、次のチェックを外す
-□ 入力時にスペルチェックを行う
-□ 入力時に文法エラーをチェックする
- [OK]を押して完了!
これで、赤や青の波線は表示されなくなります。
🔔 注意点:この設定をオフにするとミスや表現の違和感も検出されなくなるため、正式な文書作成前には設定を元に戻してチェックすることをおすすめします。
波線は“エラー”ではなく“アドバイス”です
Wordで表示される赤や青の波線は、何かが「間違っている」ことを示すエラー表示ではありません。
あくまで、「ここ、ちょっと気をつけてね」というアドバイスや提案として表示されているものです。
自動でチェックされているだけ
Wordは、文書を作成する際にスペルや文法、文章のスタイルなどを自動的に確認しています。
その結果として、気になる部分に波線が表示されるのです。
しかし、すべての波線が「絶対に間違っている」とは限りません。
- 方言や固有名詞など、Wordが認識できない単語
- 敢えて使っている表現や言い回し
なども誤判定されることがあります。
印刷される心配はなし
Wordの波線は、あくまで画面上だけの表示です。
印刷プレビューやPDF化の際には一切表示されませんので、見た目が気になる方も安心して使えます。
気にしすぎず、必要なときだけ対応すればOK
波線が表示されたからといって、すべて修正する必要はありません。
自分の意図に合っているならそのままでもOK。
便利な機能として使いこなすのが大事なポイントです。
Wordの波線についてよくある質問(FAQ)
Wordの波線について、実際によくある疑問をQ&A形式でまとめました。
操作中に「これってどうなるの?」と感じたときの参考にしてください。
- Q印刷すると波線も出てくるの?
- A
出てきません。
Wordの波線は、画面上の校正ガイドとして表示されているもので、印刷には反映されません。
PDFに変換しても非表示なので、見た目を気にせず安心して使えます。
- QWord Online(ブラウザ版)でも波線は出る?
- A
はい、出ますが、機能はやや簡易化されています。
Word Onlineでも赤や青の波線が表示されることがありますが、提案内容が簡略化されていたり、設定変更ができない場合もあります。
詳細な設定や完全な非表示を行いたい場合は、デスクトップ版のWordで編集するのがおすすめです。
- Q提出前に波線が気になる…消してもいい?
- A
はい、目的に応じて非表示にして構いません。
特に就活の履歴書やビジネス文書などで気になる場合は、手動で消す or 設定でオフにしてOKです。
ただし、文書の内容にミスが残っていないかはしっかり確認を!
- Qなぜ突然波線がたくさん出るようになったの?
- A
Wordの更新や設定変更が影響していることがあります。
Wordはアップデートにより校正機能のルールが変わることがあります。
また、誰かが設定を変えた文書ファイルを共有して使っている場合、自分のWord設定とは違うルールで波線が出ることもあります。
まとめ
Wordで表示される赤・青・緑の波線は、文書のスペルミスや文法の違和感、表現のゆれを知らせてくれる自動チェック機能の印です。
すべてを直す必要はありませんが、内容を見直すきっかけとして便利に活用できます。
波線が気になるときは、個別に無視する方法や設定で非表示にする方法もあるので、自分に合った使い方を選びましょう。
印刷や提出前にきちんと確認しておけば、Wordの波線は「味方」にもなってくれる存在です。
ぜひこの記事を参考に、快適な文書作成に役立ててみてください!
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