東野圭吾 著 『透明な螺旋』って どんな本? ガリレオ シリーズ 10作目!

東野圭吾『透明な螺旋』 小説

『透明な螺旋』は、東野圭吾のガリレオシリーズ第10弾となる長編推理小説です。2021年9月に文藝春秋より単行本として刊行され、「シリーズ最大の謎が明かされる」と評判を呼びました。2024年9月には特別収録の短篇「重命る」を巻末に加えた文春文庫版が発刊され、さらに注目を集めています。

物語の発端は、南房総沖で漂流していた男性の銃殺遺体の発見です。遺体の身元は、同居していた恋人・島内園香が行方不明届を出していた男性であることが判明。しかし、園香自身もその後、行方をくらましてしまいます。警察は彼女の共犯の可能性を疑い、彼女と交流が深かった絵本作家・松永奈江を追う中で、天才物理学者・湯川学の名が浮かび上がります。

草薙刑事と内海薫は、事件解決の鍵を握る湯川の協力を仰ぐことに。しかし、湯川が導く真相は、これまでのシリーズを通して隠されてきた「ガリレオの真実」を明らかにするものとなります。事件の背景に潜む愛と罪の葛藤、そして複雑な人間関係の螺旋を解き明かすこの物語は、読者に「愛する人を守ることは罪なのか」という問いを投げかけます。

東野圭吾『透明な螺旋』

『透明な螺旋』

(文春文庫)

2021年 9月 発売

南房総沖で男性の遺体が発見され、警察は何者かによる銃殺と断定します。遺体は行方不明届が出されていた男性と判明し、届け出をした同居人・島内園香が捜査線上に浮かび上がります。しかし、園香自身も行方不明となり、警察は彼女の共犯を疑います。

捜査を進める中で、園香と親しくしていた絵本作家・松永奈江が浮上。松永が島内親子を庇うために犯罪に関与した可能性が取り沙汰されるものの、彼女の行方も掴めません。そんな中、草薙刑事は、松永奈江と交流のある湯川学に捜査協力を依頼。湯川が事件の真相を追う中で、これまで隠されてきた彼自身の秘密が明らかになり始めます。

湯川、草薙、内海は、それぞれの立場から事件の背景に潜む真実を追い、複雑に絡み合った人々の愛憎と選択を紐解いていきます。そして、ガリレオシリーズ最大の謎が解き明かされる瞬間、物語は読者を深い感動と衝撃に包みます。

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