SYSとは？Windowsの動作を支えるシステムファイル形式｜役割・注意点・安全性をやさしく解説

Windowsパソコンを使っていると、ときどき「.sys」という拡張子のファイルを見かけることがあります。

これらは、見慣れないけれどとても重要な「SYSファイル」と呼ばれるシステムファイルです。

でも、「SYSって何のファイル？」「削除してもいいの？」「何かのエラーに関係ある？」など、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか？

この記事では、SYSファイルの役割・仕組み・削除時の危険性や安全な取り扱い方までを、初心者にもわかりやすく解説します。

システムトラブルを防ぐための基礎知識として、ぜひチェックしてみてください！

🔸 SYS形式とは？

「エス・ワイ・エス」と読みます。

正式には「System File（システムファイル）」の略です。

MicrosoftがMS-DOS時代から使用していた形式で、Windowsでも引き続き使われています。

OSの基本動作やハードウェア制御に欠かせない重要ファイルです。

SYSファイルは、デバイスドライバや初期設定情報などを含む特殊なファイルです。

OSの起動時に読み込まれ、マウス・キーボード・ディスクなどのハードウェアとソフトウェアをつなぐ役割を果たします。

また、一部のSYSファイルはWindowsカーネルの機能を補完するものもあり、削除や変更は非常に危険です。

「システムファイル」とは、OSの動作に必要不可欠なファイルのこと。

このSYSファイルは、Windowsの“中枢神経”のような存在であり、これが壊れたり消えたりするとPCが正常に起動できなくなることもあります。

✅ OSとハードウェアをつなぐ重要な役割
　マウスやプリンタなどが正常に動作するのは、SYSファイルが裏で働いているからです。

✅ Windowsのカスタマイズをサポート
　一部のSYSファイルはシステム構成やドライバ設定のカスタマイズに使用されます。

✅ ドライバ形式として柔軟に動作
　DLLやEXEと異なり、低レベルのハード制御も可能です。

⚠ 間違って削除するとWindowsが起動しなくなる
　OSにとって必要なSYSを削除すると、ブルースクリーンや起動エラーが発生するおそれがあります。

⚠ 内容の確認や編集が難しい
　テキスト形式ではないため、一般ユーザーには中身を確認できません。

⚠ ウイルスの偽装に使われるケースもある
　拡張子を装ったマルウェアが「.sys」の名を使う場合もあり、注意が必要です。

✔ ハードウェアデバイスのドライバ（例：keyboard.sys、usbport.sys）
✔ Windows起動時の初期読み込み情報（config.sys など）
✔ カーネルレベルの機能補完（ntoskrnl.sys など）

⚠ 手動で編集・削除することは原則として避けましょう。

項目	SYS（システム）	DLL（ライブラリ）	EXE（実行形式）
役割	OS・ハード制御	機能部品の提供	プログラム本体
実行可能性	❌（自動実行のみ）	❌（単体では不可）	✅（クリックで起動）
ユーザー操作	不可（触らない）	基本は不要	使用者が起動