LinuxやMacを使っていると、「.sh」という拡張子のファイルを見かけることがあります。
これは「シェルスクリプト」と呼ばれる自動処理用のファイルで、複雑な作業を一括で実行できる便利な仕組みです。
でも、「SHって何?」「バッチファイルとどう違うの?」「間違って実行したらどうなるの?」など、不安に思う方もいるかもしれません。
この記事では、SHファイルの基本的な役割・仕組み・使い方と安全に使うためのポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。
Linux入門者・Macユーザー・サーバー管理に興味がある方にぴったりの内容です!
🔸 SH形式とは?
読み方と正式名称
「エスエイチ」または「シェル」と読みます。
正式には Shell Script(シェルスクリプト) です。
いつ・誰が開発したの?
UNIX系OSの初期から存在する伝統的な仕組みで、現在はLinuxやmacOSなど多くのOSで使われています。
シェル(コマンドラインインターフェース)の自動化手段として、システム管理や開発現場でも広く利用されています。
簡単な仕組み(コマンドをまとめたスクリプト)
SHファイルは、複数のコマンドを1つのテキストファイルにまとめたスクリプトファイルです。
例:
#!/bin/bash
echo "こんにちは!"
ls -l
このファイルを実行することで、複数の処理を一括で行えます。
シェルってなに?
「シェル」とは、ユーザーがコマンドを入力してOSを操作するためのプログラムです。
代表的なものに「bash」や「zsh」「sh」などがあり、SHファイルはそれらで実行されます。
🔸 SHのメリットとデメリット
メリット
✅ LinuxやMacで作業の自動化ができる
毎回入力していたコマンドをまとめて処理可能。
✅ テキストエディタで簡単に作成・編集できる
拡張子は「.sh」、中身は単なるコマンドの羅列です。
✅ サーバー運用や開発現場でも必須スキル
複雑な作業の繰り返し処理や自動バックアップなどに大活躍。
デメリット
⚠ 書き方を間違えるとエラーが発生する
スペースや記号の扱いなど、構文ミスで処理が止まることも。
⚠ 誤って重要なコマンドを実行する危険性も
rm -rf
などのコマンドを含む場合は、非常に慎重に扱う必要があります。
⚠ Windowsではそのまま動かない
Windowsで使うにはWSLやGit Bashなどの環境が必要です。
🔸 SH形式はこんなときに使おう!【おすすめ用途】
✔ Linux・Macでのバックアップ・ログ取得などの自動化
✔ Webサーバー・開発環境の初期セットアップ
✔ データ処理やビルド作業の効率化
⚠ 実行権限の付与(chmod +x ファイル名.sh
)と、安全な中身の確認を忘れずに!
🔸 SHと他の拡張子の違いは?【比較でわかる特徴】
項目 | SH(シェルスクリプト) | BAT(Windows用) | EXE(実行ファイル) |
---|---|---|---|
OS対象 | Linux / Mac | Windows | Windows |
拡張子 | .sh | .bat | .exe |
実行形式 | コマンドスクリプト | コマンドスクリプト | プログラムバイナリ |
🔸 知っておきたいSHの注意点・豆知識
🔒 中身を確認せずに実行しないこと!
cat
やless
などで中身をチェックしてから実行しましょう。
⚙ 実行前に「実行権限」が必要です
ダウンロードしたSHファイルは初期状態で実行できないことが多いです。
→ chmod +x ファイル名.sh
を使って実行権限を付与しましょう。
🧪 コマンドは1行ずつテストしながら記述すると安全
トラブル防止のため、少しずつ確認しながら作成するのがコツです。
🔸 まとめ|SHはこんな人・用途におすすめ!
SHファイルは、LinuxやMacでの作業を自動化・効率化するための必須ツールです。
✅ サーバー運用やWeb開発に携わっている
✅ ターミナル操作がある程度わかるようになってきた
✅ コマンドをまとめて処理したい
そんな方にとって、SHの使い方を覚えることは大きな武器になります。
安心・安全に活用するためにも、「中身の確認」と「実行権限の扱い」を習慣にしておきましょう!
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