JSONとは?データのやり取りに使われる構造化ファイル形式|メリット・デメリットと使い方をやさしく解説

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プログラミングやWeb開発をしていると、「.json」という拡張子のファイルをよく目にしませんか?

これは、データのやりとりや設定を記述するために使われる「JSON(ジェイソン)」形式のファイルです。

でも、「XMLやYAMLと何が違うの?」「中身をどうやって編集すればいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

この記事では、JSON形式の基本構造・特徴・メリットとデメリット、使い方の注意点までを初心者にもわかりやすく解説します。

JavaScriptだけでなく、APIやアプリ設定にも欠かせない形式ですので、ぜひ参考にしてください!


読み方と正式名称

「ジェイソン」と読みます。

正式には JavaScript Object Notation の略で、「JavaScriptのオブジェクト記法に基づいたデータ形式」です。


いつ・誰が開発したの?

2001年にDouglas Crockford(ダグラス・クロックフォード)氏が標準化し、現在ではWeb開発やAPI通信などで広く使われています。


簡単な仕組み(キーと値のペア+ネスト構造)

JSONは「キー」と「値」の組み合わせ(オブジェクト)で構成され、入れ子(ネスト)で構造を表現できます。


{
  "user": {
    "name": "suzuki",
    "age": 30,
    "admin": true
  },
  "settings": {
    "theme": "dark",
    "language": "ja"
  }
}
  • "キー"はダブルクォーテーションで囲む必要があります
  • 値には、文字列・数値・真偽値・配列・オブジェクトが使えます

メリット

構造化データをシンプルに表現できる
 複雑な情報を入れ子でまとめられるため、柔軟性が高いです。

多くのプログラミング言語で標準サポート
 JavaScriptはもちろん、Python、Java、PHPなどでも扱えます。

軽量で読みやすい
 XMLよりもコンパクトで記述量が少なく、転送効率に優れています。


デメリット

人間にとっては読みにくいことも
 波カッコ {} やカンマ、ダブルクォーテーションが多く、慣れていないと視認性が低いです。

コメントが書けない
 標準ではコメント記法(//#)をサポートしていないため、設定意図を残しづらいです。

インデントやカンマミスで動作しない
 カンマの付け忘れや余分なカンマで構文エラーになりやすいです。


Web APIとのデータ通信に
 APIのレスポンスやリクエストボディの形式として標準的に使われています。

アプリケーションの設定ファイルに
 VSCode、Node.js、Reactなどのツール設定に多用されています。

構成管理やデータの保存形式として
 ローカルストレージや設定管理における形式としても有効です。


項目JSON(.json)YAML(.yaml/.yml)
可読性△ 記号が多く見づらい◎ インデントで見やすい
コメントの可否❌ 不可(標準では)#で可能
書きやすさ△ ダブルクォート必須◎ 自由な記述が可能
拡張性◎ 非常に高い◎ 高いが構文がやや緩い

🛠 JSONは厳格な構文が必要!
 末尾のカンマやダブルクォートの有無でパースに失敗することがあります。

🧩 VSCodeなどのエディタがおすすめ
 シンタックスハイライトや構文チェックができるので、編集ミスを防げます。

📂 拡張子は .json のみ
 .js.txt ではなく、必ず .json を使いましょう。


JSON形式は、開発者だけでなく、Webサービスやアプリを扱うすべての人にとって基本知識とも言えるファイル形式です。

軽量で扱いやすく、データのやりとりや設定に大活躍。

構文さえ正しく守れば、強力かつ柔軟なフォーマットとしてあらゆる現場で活躍します。

YAMLと使い分けながら、ぜひ使いこなしてみてください!


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