ロゴやアイコン、イラストなどでよく目にする「.svg」という拡張子。
これは、線や図形で構成されたベクター形式の画像ファイル「SVG（エスブイジー）」を指します。
でも、「拡大しても荒れないって本当？」「JPGやPNGとどう違うの？」と疑問を持つ方も多いかもしれません。
この記事では、SVG形式の特徴や仕組み、メリットとデメリット、そしておすすめの使い方まで、やさしく丁寧に解説します。
Webデザインやロゴ制作に関心のある方は、ぜひチェックしてみてください！
🔸 SVG形式とは？
読み方と正式名称
「エスブイジー」と読みます。
正式には Scalable Vector Graphics（スケーラブル・ベクター・グラフィックス）の略です。
いつ・誰が開発したの？
SVGは、W3C（World Wide Web Consortium）によって、1999年に開発されました。
Web上で扱えるベクター画像形式として標準化されたファイルです。
簡単な仕組み（圧縮タイプ／ベクター形式）
SVGは ベクター形式 の画像で、ラスター画像（JPGやPNG）のようにピクセル単位で構成されていません。
図形・線・テキストなどをXMLベースで記述するため、拡大・縮小しても画質が劣化しないのが特徴です。
🔸 SVGのメリットとデメリット
メリット
✅ 拡大・縮小しても劣化しない！
ロゴやアイコンなどのデザインが、どんなサイズでもキレイに表示されます。
✅ ファイルサイズが軽い
ベクター形式なので、複雑な写真よりもデータ量が抑えられることが多いです。
✅ コードでカスタマイズ可能
XMLで記述されているため、CSSやJavaScriptと連携してアニメーションも可能。
✅ 透明背景に対応
PNGと同様、背景を透明にしたまま表示できます。
デメリット
⚠ 写真には不向き
ラスターデータ（ピクセル情報）を扱えないため、写真やグラデーションの多い画像には不向きです。
⚠ 一部の古い環境で非対応
ごく一部の古いブラウザやソフトではSVGが表示されないことがあります。
⚠ 複雑な図形は重くなる
大量のパスやアニメーションを含むと、逆にファイルサイズが大きくなることも。
🔸 SVG形式はこんなときに使おう！【おすすめ用途】
✔ ロゴやアイコン制作に
どんなサイズでも美しく表示されるので、Webや印刷などあらゆる場面に対応！
✔ Webサイトのイラストや図表に
読み込みが早く、CSSやJavaScriptとの組み合わせで動きも加えられます。
✔ スライドや資料のグラフィックに
PowerPointやCanvaなどにも対応していて、きれいに拡大表示が可能。
⚠ 写真のような画像には向かないので、JPGやPNGと使い分けましょう。
🔸 SVGと他の拡張子の違いは？【比較でわかる特徴】
SVGとPNGの違い
| 項目 | SVG（ベクター） | PNG（ラスター） |
|---|---|---|
| 圧縮方式 | テキストベース（XML） | 可逆圧縮（画質そのまま） |
| 背景透過 | ✅ できる | ✅ できる |
| 拡大・縮小 | ✅ 劣化しない | ❌ 画質が荒れることも |
| 写真向き | ❌ 不向き | △ 使えるが重くなることも |
| ロゴ・イラスト向き | ◎ 最適 | ○ 使える |
🔸 知っておきたいSVGの注意点・豆知識
📁 テキストでできている
SVGは画像ではなく「XML形式のコードファイル」。メモ帳などで中身を見ることもできます。
🧑💻 HTMLに直接埋め込める
Webページの中に <svg> タグで直接書いて表示することも可能です。
🧯 セキュリティ面に注意
スクリプトを含めることができるため、セキュリティ対策がされていないSVGは読み込み制限されることも。
🔸 まとめ｜SVGはこんな人・用途におすすめ！
SVGは、「ロゴやアイコンをきれいに見せたい」「Webサイトで軽量かつ柔軟な画像を使いたい」という人にぴったりの形式です。
とくにベクター形式ならではの「拡大しても劣化しない」という特徴は、印刷物やレスポンシブ対応のデザインで大きな強みになります。
迷ったときは「写真はJPGやPNG、図形やロゴはSVG」と覚えておくと便利です！
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