「動くスタンプ」や「アニメ付きのバナー画像」を見たとき、拡張子に「.gif」とついているのを見かけたことはありませんか?
この「GIF(ジフ)」形式は、シンプルなイラストや短いアニメーションに使われる、とてもユニークな画像形式なんです。
でも、「PNGやJPGと何が違うの?」「なぜ動くの?」と疑問に思う方も多いはず。
この記事では、GIFの特徴・仕組み・メリット・デメリット、そしておすすめの使い方まで、初心者にもわかりやすく解説します!
SNSやWeb制作の知識として、ぜひチェックしてみてください。
🔸 GIF形式とは?
読み方と正式名称
「ジフ」と読みます(※「ギフ」と読む人もいますが、どちらでも通じます)。
正式名称は「Graphics Interchange Format(グラフィックス・インターチェンジ・フォーマット)」です。
いつ・誰が開発したの?
1987年、アメリカのオンラインサービス企業「CompuServe(コンピュサーブ)」によって開発されました。
当時は、インターネット通信速度が遅かったため、「軽くて動く画像」が求められていたんです。
簡単な仕組み(圧縮タイプ/ラスター形式)
GIFは、ラスター形式(ピクセルベース)の画像で、「可逆圧縮」を採用しています。
これは、「画像の品質を保ったまま、容量を小さくできる」圧縮方式です。
さらに、複数の画像を連続表示する「アニメーション機能」も備えているのが大きな特徴!
ただし、色数は256色に制限されています。
🧩 可逆圧縮ってどういう意味?
GIFは「可逆圧縮(かぎゃくあっしゅく)」という方法で、画像のデータをコンパクトにしています。
これは、圧縮しても元のデータを完全に復元できる圧縮方式です。
たとえば、一度保存したGIF画像を何度開いて編集しても、画質が劣化しないのが大きな特徴!
JPGのように「保存するたびにちょっとずつ画質が落ちる」といった心配がないので、アイコンやロゴなど繰り返し使う画像にも安心して使えます。
ただし、GIFは256色までしか扱えないので、フルカラーが必要な場面ではPNGなどを選ぶのがベターです。
🔸 GIFのメリットとデメリット
メリット
✅ 軽くてシンプルな画像にぴったり
容量が小さく、表示もサクサク。
✅ アニメーションが作れる
複数の画像を連続表示して「動く画像」が作れる唯一の静止画形式。
✅ 透明背景にも対応
1色だけ透明にできる「単純な透過処理」が可能です。
✅ どんな環境でも再生しやすい
ブラウザやSNS、チャットアプリなど、どこでも表示OK!
デメリット
⚠ 表現できる色が少ない
256色までしか使えないため、写真やグラデーションには不向き。
⚠ 音声がつけられない
動画のように音を載せることはできません。
⚠ アニメーションの再編集が難しい
1コマずつ編集する必要があるため、修正にはやや手間がかかります。
🔸 GIF形式はこんなときに使おう!【おすすめ用途】
✔ SNSやチャットで使う「動くスタンプ」に
短くて軽いループGIFは、表現豊かで盛り上がります!
✔ バナーやWeb広告のアニメに
目を引く演出にぴったり。音なしなので自動再生でもOK。
✔ ローディング中の「くるくるアイコン」などのUI演出に
シンプルな動きの繰り返し表現に便利です。
⚠ 写真や印刷用には不向きです。色数や画質を求めるならJPGやPNGを使いましょう。
🔸 GIFと他の拡張子の違いは?【比較でわかる特徴】
GIFとPNGの違い
項目 | GIF | PNG |
---|---|---|
圧縮方式 | 可逆圧縮 | 可逆圧縮 |
色数 | 最大256色 | 最大1,677万色(フルカラー) |
透明処理 | 単色のみ | 多階調の透明(アルファ対応) |
アニメ機能 | あり | なし(APNGを除く) |
ファイルサイズ | 軽め | やや重い(内容による) |
GIFは「動き」「軽さ」「対応の広さ」が強み、PNGは「画質重視」「透明表現」が得意です。
🔸 知っておきたいGIFの注意点・豆知識
🧠 色数制限に注意!
GIFは256色までしか扱えないので、写真や複雑なイラストには向いていません。
💾 ファイルサイズが増えることも
アニメーションが長くなると、GIFでもサイズが大きくなる場合があります。
📱 各SNSでの再生ルールに差
たとえば、InstagramではGIFは直接投稿できず、MP4などに変換が必要なことも。
📦 透過は「1色だけ」
PNGのような滑らかな透明処理はできません。使いどころを見極めて!
🔸 まとめ|GIFはこんな人・用途におすすめ!
GIFは、「ちょっとしたアニメーションを手軽に使いたい」「どの環境でも安心して表示させたい」人にぴったりの画像形式です。
特にSNSやWeb広告、チャットなど「軽くて目を引く演出」が欲しい場面で大活躍!
ただし、色の制限や音声非対応などの弱点もあるので、用途に応じて他の形式との使い分けがおすすめです。
迷ったら「動かしたい? → GIF」「画質重視? → PNG」というふうに考えるとわかりやすいですよ!
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