「.rtf」という拡張子の文書ファイルを見たことがありますか?
見た目はWordっぽいのに、どのPCでも開けて、軽くて扱いやすい──
それが「RTF(リッチテキスト形式)」の魅力です。
でも、「RTFってどうやって使うの?」「PDFやWordとの違いは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、RTFの仕組みや用途、メリット・デメリットを、初心者向けにやさしく解説します!
🔸 RTF形式(.rtf)とは?
読み方と正式名称
RTF(アールティーエフ)は「Rich Text Format(リッチ・テキスト・フォーマット)」の略です。
「リッチ(装飾された)テキスト」の通り、文字の色・フォント・太字・下線などの装飾を含めた文章を保存できるファイル形式です。
いつ・誰が開発したの?
RTFは、1987年にMicrosoft(マイクロソフト)が開発しました。
異なるワープロソフト間で文書データをやりとりできる「互換性の高い形式」として普及しました。
簡単な仕組み(保存構造・特徴)
RTFは、文字情報に加えて、簡易的な書式設定の情報をテキストベースで保存します。
実際には制御コード(例:\b
=太字、\ul
=下線 など)を使って、書式を定義している構造です。
🔸 RTFのメリットとデメリット
メリット
- 基本的な装飾ができる
→ 太字、下線、フォント変更、色の変更などに対応 - ほぼすべてのOSで開ける
→ Windows・Mac・Linuxなど、多くのエディタで対応 - 軽量で動作が早い
→ Wordよりも容量が小さく、起動も速い - ウイルスリスクが低い
→ マクロや埋め込みコードを含められないため、安全性が高い
デメリット
- 書式機能が限定的
→ 表・画像・段組・リンクなどの高度なレイアウトは不可 - 装飾の互換性に差がある
→ ソフトによって表示される装飾が異なることがある - 現代の文書作成にはやや古い印象
→ WordやPDFに比べると時代遅れに見られることも
🔸 RTF形式はこんなときに使おう!【おすすめ用途】
✔ 装飾付きの簡易メモや案内文
✔ 文章だけの軽量な文書を送りたいとき
✔ WordがインストールされていないPCで開く必要があるとき
✔ ウイルスのリスクを避けてファイルを共有したいとき
🔸 RTFと他の拡張子の違いは?【比較でわかる特徴】
比較項目 | RTF(.rtf) | DOCX(.docx) |
---|---|---|
編集性 | 高い(多くのソフトで可能) | 非常に高い(Word専用機能も豊富) |
書式設定 | 基本的な装飾のみ対応 | 表・画像・段組など幅広く対応 |
主な用途 | 簡易文書の共有・メモ | 本格的な文書作成・印刷物 |
対応環境 | 高い(OS標準エディタでも開ける) | Word系ソフトが必要 |
セキュリティ設定 | なし | あり(パスワード・保護設定など) |
🔸 知っておきたいRTFの注意点・豆知識
📌 注意①:マクロやウイルスは基本的に含められない
→ Wordのようなマクロ機能がないため、セキュリティ面では安全です。
📌 注意②:ソフト間で装飾が崩れることがある
→ 特にフォントサイズや色の微妙な違いに注意が必要です。
📌 注意③:現在では利用頻度が減少傾向
→ 近年では、PDFやDOCXに移行しているケースが多く、RTFは限定的な用途に。
🔸 まとめ|RTFはこんな人・用途におすすめ!
RTFは、「Wordほど本格的じゃないけど、TXTより少し装飾を入れたい」そんなときにピッタリのファイル形式です。
初心者にも扱いやすく、PCにソフトが入っていなくても開ける手軽さが魅力!
📝 手軽な文書作成、共有、メール添付など、シンプルだけど“ちょっと丁寧に”を叶えてくれる存在です。
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