「.md」という拡張子を見かけたことはありますか?
これは、Markdown(マークダウン)形式で書かれた文書ファイルに使われる拡張子で、シンプルな記法でWebサイトやドキュメントを作成できる便利なテキスト形式です。
でも、「どうやって書くの?」「HTMLと何が違うの?」と戸惑う方も多いはず。
この記事では、MD形式の特徴や使い方、向いている用途、注意点までを初心者向けにやさしく解説します!
🔸 MD形式(.md)とは?
読み方と正式名称
MD(エムディー)は「Markdown(マークダウン)」の略です。
軽量マークアップ言語と呼ばれ、簡単な記号だけで文書の構造や装飾を記述できる形式です。
いつ・誰が開発したの?
Markdownは、2004年にJohn Gruber(ジョン・グルーバー)氏とAaron Swartz(アーロン・スワーツ)氏によって開発されました。
目的は「読みやすく・書きやすく・プレーンテキストでも見やすい」記法でWeb文書を作ることでした。
簡単な仕組み(保存構造・特徴)
MD形式は、テキストファイルに「#」「*」「」などの記号で装飾や構造を表現します。
HTMLに変換しやすく、見た目を意識せずに内容を集中して書けるのが特徴です。
🔸 MDのメリットとデメリット
メリット
- シンプルで覚えやすい記法
→ 数種類の記号だけで書式を表現できる - 見た目に左右されず「中身」に集中できる
→ プレーンテキストだから、どんなエディタでも書ける - 変換・表示が柔軟
→ HTML・PDFなどに自動変換でき、Web・ブログ・資料などに対応 - バージョン管理に強い
→ Gitなどで差分管理しやすく、開発ドキュメントにも最適
デメリット
- レイアウトや装飾が限定的
→ 表や段組、装飾の自由度は低め - 書き方に方言がある
→ Markdownの方言(GitHub Flavored Markdownなど)が多数存在 - 実際の見た目を確認するにはプレビューが必要
→ ブラウザや専用エディタでレンダリングが必要
🔸 Markdown形式の書き方って?
MD(Markdown)ファイルは、シンプルな記号を使って文章の構造や装飾を表現できる軽量マークアップ言語です。
見た目より“書きやすさ”に重点を置いた設計なので、エンジニア・ライター・Web制作者などに広く使われています。
📌 よく使うMarkdownの基本記法一覧
機能 | 書き方(Markdown記法) | 表示例(イメージ) |
---|---|---|
見出し | # 見出し1 / ## 見出し2 / ### 見出し3 | 見出しの大きさが変わる |
太字 | **太字** または __太字__ | 太字 |
斜体 | *斜体* または _斜体_ | 斜体 |
打ち消し | ~~打ち消し~~ | |
箇条書き | - 項目1 / * 項目2 | ・箇条書き |
番号付きリスト | 1. 一つ目 2. 二つ目 | 1. 一つ目 2. 二つ目 |
引用 | > 引用文 | 引用表示 |
区切り線 | --- または *** | 横の線 |
リンク | [テキスト](https://example.com) | テキスト |
画像 |  | 画像表示 |
コード(1行) | `コード` | コード |
コードブロック | ```言語名<br>コード<br>``` | 複数行コードブロック |
表(テーブル) | ` | 見出し1 |
💡 書き方のコツと注意点
- 記号の意味を覚えると効率アップ!(特に
#
,*
,[]()
は基本) - プレーンテキストなので、見た目は後から整える
- 見た目確認にはMarkdown対応のプレビュー機能が便利
- Typora、VS Code、Obsidianなど
🛠 Markdownが使われる場所の一例
- GitHubのREADME(.md)
- Notion、Zenn、Qiitaなどの技術系記事
- WebマニュアルやHTML文書の下書き
- WordPressの一部エディタや静的サイトジェネレーター(Hugo、Jekyllなど)
Markdownは「慣れれば書くほど楽しくなる」記法です。
最初は記号の意味を確認しながら少しずつ使っていくのがおすすめです!
🔸 MD形式はこんなときに使おう!【おすすめ用途】
✔ ブログやWebドキュメントの下書きに
✔ READMEファイルや開発ドキュメントに
✔ テキスト中心の簡易資料・マニュアル作成に
✔ GitHub・Notion・Zennなどマークダウンサポートツールでの執筆に
🔸 MDと他の拡張子の違いは?【比較でわかる特徴】
比較項目 | MD(.md) | DOCX(.docx) |
---|---|---|
編集性 | 高い(テキストエディタで即編集できる) | 高い(通常はWordで編集。内部はXML構造のためテキスト編集も可能) |
書式設定 | 限定的(記号で表現) | 幅広く対応(段組・画像・リンクなども可能) |
主な用途 | Web文書、開発ドキュメント | 印刷物、ビジネス文書 |
対応環境 | 非常に高い(OSを問わずどこでも編集可能) | Wordや互換ソフトが基本的に必要 |
拡張性 | HTML・PDFなどに変換しやすい | 書式付きドキュメントに強く、再現性が高い |
🔸 知っておきたいMDの注意点・豆知識
📌 注意①:記号の書き方にルールあり
→ #
は見出し、*
は箇条書き、>
は引用など。覚えておこう!
📌 注意②:拡張機能が異なる場合がある
→ GitHubやQiita、Zennなど、同じMarkdownでも微妙に仕様が違う
📌 注意③:見た目の確認にはプレビューが必要
→ Typora、Visual Studio Code、Notionなどでライブ表示可能
🔸 まとめ|MDはこんな人・用途におすすめ!
Markdown(.md)は、シンプルに書けて整った文書を作れる軽量フォーマットです。
Web文書・開発用ドキュメント・技術系ブログにぴったり!
📝 「見た目より中身に集中したい」「柔軟に形式を変換したい」そんな人に最適な形式です。
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