パソコンでファイルをまとめたり解凍したりしていると、「.7z」という拡張子のファイルを見たことはありませんか?
これは、圧縮率が非常に高く、セキュリティ面にも優れた次世代の圧縮形式「7Z(セブンゼット)」を表しています。
でも、「7Zって何?」「ZIPやRARと何が違うの?」と聞かれると、ちょっと難しく感じる方も多いかもしれません。
この記事では、7Z形式の特徴・仕組み・メリットとデメリット、そして使いどころまでをやさしく解説します。
大容量データを効率的に扱いたい方におすすめの内容です!
🔸 7Z形式とは?
読み方と正式名称
「セブンゼット」と読みます。
正式には「7Zファイル形式」と呼ばれ、「7-Zip」というソフトの名前に由来しています。
いつ・誰が開発したの?
7Z形式は1999年、ロシアのソフトウェア開発者イーゴリ・パブロフ(Igor Pavlov)によって設計されました。
彼が開発した無料の圧縮ソフト「7-Zip」に標準搭載されており、オープンソースで提供されているのが特徴です。
簡単な仕組み(圧縮タイプ/アーカイブ形式)
7Zは、可逆圧縮によってファイルサイズを小さくします。
LZMAという独自アルゴリズムを使っており、ZIPやRARよりも圧縮率が高いのが最大の特徴です。
もちろん、複数のファイルを1つにまとめるアーカイブ形式としても使えます。
可逆圧縮ってどういう意味?
7ZもZIPやRARと同じ可逆圧縮(かぎゃくあっしゅく)方式です。
これは、圧縮しても元のデータを完全に復元できる安全な方式。
たとえるなら、「圧縮袋に入れて小さくしたけど、取り出せば元通り」のようなイメージです。
🔸 7Zのメリットとデメリット
メリット
✅ 非常に高い圧縮率!
独自のLZMA圧縮で、ZIPより圧縮率が高く、容量の削減に効果的です。
✅ AES-256による強力な暗号化
パスワード付きでしっかりファイルを守れます。
✅ オープンソース&無料!
7-Zipは無料で使え、商用利用もOK。誰でも自由に活用できます。
デメリット
⚠ Windows標準では開けない
ZIPと違って、WindowsやMacには7Zの解凍機能が標準で入っていません。7-Zipなどのソフトが必要です。
⚠ 対応アプリが限られる
あまり一般的ではないため、相手が扱えないケースもあります。
⚠ 初心者には少し難しい設定も
高機能ゆえに、オプション設定が多く、慣れるまで時間がかかることも。
🔸 7Z形式はこんなときに使おう!【おすすめ用途】
✔ ファイル容量を最大限に減らしたいときに
動画やプログラムなど大容量データも圧縮効率抜群です。
✔ パスワードでしっかり守りたいときに
AES暗号対応で、ZIPよりも高いセキュリティを実現できます。
✔ オープンで自由に使える形式がよいときに
ライセンスに縛られないので、配布物や社内利用にも安心です。
⚠ 相手がWindows標準機能しか使えない場合はZIP形式のほうが無難です。
🔸 7Zと他の拡張子の違いは?【比較でわかる特徴】
項目 | ZIP | RAR | 7Z |
---|---|---|---|
圧縮方式 | 可逆(画質・内容そのまま) | 可逆(高圧縮) | 可逆(非常に高圧縮) |
パスワード保護 | △ 簡易的 | ◎ AES-256対応 | ◎ AES-256対応 |
対応アプリ | ◎ 標準対応 | △ 専用ソフトが必要 | △ 専用ソフトが必要 |
圧縮率 | △ 普通 | ◎ 高い | ◎ 非常に高い |
オープン性 | △ 一部制限あり | × 商用ライセンスあり | ◎ 完全無料・オープン |
🔸 知っておきたい7Zの注意点・豆知識
🛠 使うには7-Zipなどのソフトが必要
7ZはWindows標準機能では開けません。7-Zip(無料)をインストールしましょう。
🔐 AES-256対応でセキュリティ万全
パスワード設定も強力ですが、**パスワードを忘れると解凍できません!**注意しましょう。
🧩 ファイル分割・自己解凍も可能
7ZはRARと同じく分割圧縮や自己解凍形式(.exe)への変換も対応しています。
🦠 不審な7Zファイルはスキャンを
ZIPやRAR同様、ウイルスが仕込まれる可能性も。開く前にウイルスチェックを。
🔍ポイント
「無料・高圧縮・高セキュリティ」を求めるなら7Zはベストチョイス。
ただし、相手側の対応環境も考慮して使い分けを!
🔸 まとめ|7Zはこんな人・用途におすすめ!
7Zは、「できるだけ小さく圧縮したい」「セキュリティを重視したい」「無料で制限なく使いたい」人にぴったりの圧縮形式です。
ZIPやRARよりも高機能ですが、そのぶん初心者には少しハードルがある形式でもあります。
環境に応じて他形式と使い分けながら、7Zの性能をぜひ活かしてみてください!
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