7Zとは?圧縮効率が高い万能形式|メリット・デメリットと使い方をやさしく解説

こちらを向いている女性のイラスト 雑記

パソコンでファイルをまとめたり解凍したりしていると、「.7z」という拡張子のファイルを見たことはありませんか?

これは、圧縮率が非常に高く、セキュリティ面にも優れた次世代の圧縮形式「7Z(セブンゼット)」を表しています。

でも、「7Zって何?」「ZIPやRARと何が違うの?」と聞かれると、ちょっと難しく感じる方も多いかもしれません。

この記事では、7Z形式の特徴・仕組み・メリットとデメリット、そして使いどころまでをやさしく解説します。

大容量データを効率的に扱いたい方におすすめの内容です!


読み方と正式名称

「セブンゼット」と読みます。

正式には「7Zファイル形式」と呼ばれ、「7-Zip」というソフトの名前に由来しています。


いつ・誰が開発したの?

7Z形式は1999年、ロシアのソフトウェア開発者イーゴリ・パブロフ(Igor Pavlov)によって設計されました。

彼が開発した無料の圧縮ソフト「7-Zip」に標準搭載されており、オープンソースで提供されているのが特徴です。


簡単な仕組み(圧縮タイプ/アーカイブ形式)

7Zは、可逆圧縮によってファイルサイズを小さくします。

LZMAという独自アルゴリズムを使っており、ZIPやRARよりも圧縮率が高いのが最大の特徴です。

もちろん、複数のファイルを1つにまとめるアーカイブ形式としても使えます。


可逆圧縮ってどういう意味?

7ZもZIPやRARと同じ可逆圧縮(かぎゃくあっしゅく)方式です。

これは、圧縮しても元のデータを完全に復元できる安全な方式。

たとえるなら、「圧縮袋に入れて小さくしたけど、取り出せば元通り」のようなイメージです。


メリット

非常に高い圧縮率!
 独自のLZMA圧縮で、ZIPより圧縮率が高く、容量の削減に効果的です。

AES-256による強力な暗号化
 パスワード付きでしっかりファイルを守れます。

オープンソース&無料!
 7-Zipは無料で使え、商用利用もOK。誰でも自由に活用できます。


デメリット

Windows標準では開けない
 ZIPと違って、WindowsやMacには7Zの解凍機能が標準で入っていません。7-Zipなどのソフトが必要です。

対応アプリが限られる
 あまり一般的ではないため、相手が扱えないケースもあります。

初心者には少し難しい設定も
 高機能ゆえに、オプション設定が多く、慣れるまで時間がかかることも。


ファイル容量を最大限に減らしたいときに
 動画やプログラムなど大容量データも圧縮効率抜群です。

パスワードでしっかり守りたいときに
 AES暗号対応で、ZIPよりも高いセキュリティを実現できます。

オープンで自由に使える形式がよいときに
 ライセンスに縛られないので、配布物や社内利用にも安心です。

⚠ 相手がWindows標準機能しか使えない場合はZIP形式のほうが無難です。


項目ZIPRAR7Z
圧縮方式可逆(画質・内容そのまま)可逆(高圧縮)可逆(非常に高圧縮)
パスワード保護△ 簡易的◎ AES-256対応◎ AES-256対応
対応アプリ◎ 標準対応△ 専用ソフトが必要△ 専用ソフトが必要
圧縮率△ 普通◎ 高い◎ 非常に高い
オープン性△ 一部制限あり× 商用ライセンスあり◎ 完全無料・オープン

🛠 使うには7-Zipなどのソフトが必要
 7ZはWindows標準機能では開けません。7-Zip(無料)をインストールしましょう。

🔐 AES-256対応でセキュリティ万全
 パスワード設定も強力ですが、**パスワードを忘れると解凍できません!**注意しましょう。

🧩 ファイル分割・自己解凍も可能
 7ZはRARと同じく分割圧縮や自己解凍形式(.exe)への変換も対応しています。

🦠 不審な7Zファイルはスキャンを
 ZIPやRAR同様、ウイルスが仕込まれる可能性も。開く前にウイルスチェックを。


🔍ポイント

「無料・高圧縮・高セキュリティ」を求めるなら7Zはベストチョイス。
ただし、相手側の対応環境も考慮して使い分けを!


7Zは、「できるだけ小さく圧縮したい」「セキュリティを重視したい」「無料で制限なく使いたい」人にぴったりの圧縮形式です。

ZIPやRARよりも高機能ですが、そのぶん初心者には少しハードルがある形式でもあります。

環境に応じて他形式と使い分けながら、7Zの性能をぜひ活かしてみてください!


コメント

タイトルとURLをコピーしました