WEBMとは？Web向けに最適化された軽量動画形式｜メリット・デメリットと使い方をやさしく解説

WEBM（ウェブエム）形式は、Webページで動画をスムーズに再生するために開発された、軽量で高効率な動画ファイル形式です。

「MP4やMOVとの違いは？」「どうやって使うのが正解？」と疑問を持つ方も多いかもしれません。

この記事では、WEBMの仕組みや特徴、メリット・デメリット、向いている用途について初心者にもわかりやすく解説します🌐🎥

🔸 WEBM形式とは？

「ウェブエム」と読みます。

正式名称もそのまま「WEBM形式」です。

WEBMは、Google（グーグル）社が2010年に開発したオープンソースの動画ファイル形式です。

HTML5との親和性を高めることを目的として設計されました。

WEBMは非可逆圧縮のコンテナ形式で、主に次のような技術を使います

軽量かつ高速再生を重視した構造になっており、Webブラウザとの相性が非常に良好です。

✅ Web表示に最適化された軽量形式
　読み込みが早く、ストリーミングにも最適。ユーザー体験が向上します。

✅ HTML5との高い互換性
　主要なブラウザ（Chrome、Firefox、Edgeなど）でネイティブ再生可能です。

✅ ライセンスフリーで使いやすい
　商用利用でも安心のオープンフォーマットです。

✅ 透過動画の対応も可能
　アニメーション付き透過素材にも使えます（VP9使用時）。

⚠ 編集にはあまり向いていない
　動画編集ソフトでのサポートが限定的なこともあります。

⚠ 一部の再生環境で対応が不十分
　Safariや古いiOSなどでは、MOVやMP4の方が安定します。

⚠ 画質面ではややMP4に劣る場合も
　VP8はMP4（H.264）よりやや画質が落ちることがあります。

✔ Webページに動画を埋め込むとき（HTML5 videoタグ）
✔ アニメーション付き透過素材（ロゴなど）を軽量に表示したいとき
✔ ストレージ容量を抑えながらも高速再生させたいとき

⚠ 動画編集やDVD作成にはMP4やMOVの方が向いています。

✅ Web用途に特化した動画形式として、非常に便利な選択肢です。

形式	圧縮方式	編集適正	Web・スマホ対応	ファイルサイズ	特徴
AVI	非可逆／無圧縮	◎ 編集向き	△ 限定的	△ 大きい	Windows環境と高互換
MP4	非可逆	○ 編集可能	◎ 非常に高い	◎ 小さい	配信・保存に最適、汎用性が高い
MOV	可逆／非可逆	◎ 編集向き	○ Apple製品に強い	△ やや大きい	高画質・編集対応、ProResなどに対応
WEBM	非可逆	△ 編集には不向き	◎ Web最適化	◎ 軽量	HTML5対応、透過も可能