動画ファイルの拡張子で「.avi」と見たことはありませんか?
これは、Windowsで古くから使われている「AVI形式(エーブイアイ)」と呼ばれる動画ファイル形式です。
でも、「今でもAVIって使えるの?」「MP4やMOVと何が違うの?」と思う人も多いかもしれません。
この記事では、AVI形式の仕組みや特徴、メリット・デメリット、向いている用途について初心者向けにやさしく解説します📺🎞
🔸 AVI形式とは?
読み方と正式名称
「エーブイアイ」と読みます。
正式名称は Audio Video Interleave(オーディオ・ビデオ・インターリーブ) です。
いつ・誰が開発したの?
AVIは1992年にMicrosoft(マイクロソフト)が開発したWindows標準の動画ファイル形式です。
長年にわたり、Windows環境で動画の保存・再生・編集に使われてきました。
簡単な仕組み(非可逆/コンテナ形式)
AVIはコンテナ形式で、音声と映像のデータを交互に格納(インターリーブ)する構造になっています。
非可逆圧縮が主流ですが、無圧縮のAVIも存在します(ただし非常に容量が大きいです)。
🔸 AVIのメリットとデメリット
メリット
✅ Windowsとの親和性が高い
古いPC環境でも再生可能で、標準的なソフトで扱いやすいです。
✅ 映像・音声の同期に強い
音ズレが起きにくい構造です。
✅ 多くの編集ソフトに対応
古くからある形式のため、対応ツールが多くあります。
デメリット
⚠ ファイルサイズが大きくなりやすい
非圧縮や古い圧縮方式を使うと、同じ長さの動画でも非常に重くなります。
⚠ 再生環境によってはコーデックエラーが出ることも
コーデックの種類によっては、再生できない場合があります。
⚠ Webやスマホには不向き
MP4などと比べて互換性が劣り、読み込みも重めです。
🔸 AVIのおすすめの使い方【用途別に解説】
✔ Windows上で動画編集をしたいとき
✔ 録画した動画を高画質で保存しておきたいとき
✔ 古いソフトや環境と互換性を持たせたいとき
⚠ SNS投稿やストリーミングにはMP4やWEBMがおすすめ。
✅ 編集にはAVI、公開にはMP4という使い分けが理想です。
🔸 主な動画形式との比較【使用ソフトによる違いにも注目】
AVI形式の特徴をよりわかりやすくするために、他の主要な動画形式との違いを比較してみましょう。
形式 | 圧縮方式 | 編集適正 | Web・スマホ対応 | ファイルサイズ | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
AVI | 非可逆/無圧縮 | ◎ 編集向き | △ 限定的 | △ 大きい | Windows環境と高互換 |
MP4 | 非可逆 | ○ 編集可能(ソフトによる) | ◎ 非常に高い | ◎ 小さい | 配信・保存に最適、汎用性が高い |
MOV | 非可逆/可逆 | ◎ 編集向き | ○ Apple製品に強いがWindowsでも可 | △ やや大きい | 高画質・編集対応。ProResなども使用可能 |
WEBM | 非可逆 | △ 編集にはやや不向き | ◎ Web最適化 | ◎ 軽量 | HTML5対応、透過も可能 |
💡 編集適正についての補足
- MP4形式は一般的に「編集に不向き」と言われることもありますが、近年の動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Proなど)では高い互換性があり、問題なく編集可能なケースが増えています。
- MOV形式もApple製品に最適化された形式ですが、Windowsでも再生・編集が可能です(適切なコーデックが必要)。
このように、形式そのものの特徴に加え、「どんなソフト・環境で扱うか」によって向き・不向きが変わるため、目的と環境に応じた使い分けが大切です。
🔸 知っておきたいAVIの豆知識・注意点
🖥 拡張子は「.avi」
Windowsで標準認識されますが、Macでは再生ソフトが必要です。
🎞 使用されるコーデックに注意
DivX、XviD、MJPEGなどが使われることがあります。コーデックによって画質や互換性が変わります。
📦 映像+音声の“容器”であることに変わりはない
AVI自体は中身の形式に依存するため、「AVIだから高画質」とは限りません。
🔸 まとめ|AVIはこんな人・用途におすすめ!
AVIは、「Windowsでの編集作業に使いたい人」「互換性のある古い機器やソフトを使う人」におすすめの形式です。
容量が大きく、最新のストリーミング用途には向きませんが、編集やアーカイブ用途には今も現役で活躍できます。
👉 初心者向けアドバイス
「編集や保存にはAVI、配信用にはMP4と使い分けると効率的!」
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