東野圭吾 著 『11文字の殺人』って どんな本?

東野圭吾『11文字の殺人』 小説

東野圭吾による推理小説『11文字の殺人』は、1987年に光文社からカッパ・ノベルス版として刊行され、1990年に光文社文庫版が発売されました。その後、2009年には文庫本の表紙デザインが一新された版が刊行されています。

当初、タイトルは『無人島より殺意をこめて』として構想されていましたが、編集者の提案により、構想に由来する「11文字」という要素を生かした現在のタイトルに改題されました。

本作は、2011年6月10日にテレビドラマとして放送され、2017年には中国でウェブドラマとして改作が発表されるなど、映像化もされています。連続殺人とミステリー要素が絡み合う本作は、東野圭吾の初期代表作の一つとして広く支持されています。

東野圭吾『11文字の殺人』

『11文字の殺人』

(光文社文庫)

1987年 12月 発売

女流ミステリー作家である「あたし」の恋人、フリーライターの川津将之は、「誰かに命を狙われている」と語っていた。その不安は現実となり、彼は殺害される。川津の死に疑念を抱いた「あたし」は、担当編集者で友人の萩尾冬子とともに事件の真相を追い始める。

川津の遺品から得た取材資料を調べる中で、彼が昨年参加したクルージング・ツアーに関連する情報が浮上する。そのツアーでは転覆事故が発生し、参加者の一人が命を落としていた。そして、ツアー参加者だった女性カメラマンの新里美由紀も殺害され、次々と関係者が命を落とす異常事態が続く。

事件を追う中で「あたし」と冬子は、事件の真相を知る手掛かりを得るため、クルージング・ツアーに参加することを決意。しかし、その旅先でさらに衝撃的な事件が待ち受けていた。

「無人島より殺意をこめて」という謎のメッセージに秘められた真相とは何か。次々と起こる殺人事件の裏に潜む、驚愕の真実が明かされる――サスペンスと推理が絡み合う、東野圭吾の初期傑作ミステリー。

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